【ドクハラについて】
先日地域テレビで「ドクハラ」についてお話しをさせて頂きました。
ドクハラとは、医師による暴言や振る舞いで、気持ちを傷つけられることです。
番組でお話しの後、視聴者の方からこんな感想を頂きました。
Aさま
『ドクハラ分かりますー。身内が認知症で知識のない医師にあたり、さんざんでした?
患者も知識が必要だなと感じています。』
案外多く感じているドクハラですが、実態は様々です。
ある方の場合は、末期がんのお父様の余命は本人には伝えないでと医師に伝えていたのにも関わらず、
医師はサラリと余命宣告をしてしまい、本人は気力をうしなったということがあります。
他には、わがままな患者に対し医師が「貴方にはもう治療がないんだから、大人しくしとけ!」と怒鳴ったという場合もあります。
多くの医師は、患者や家族の気持ちを考えながら、言葉を選び対応してくださっています。
けれど、一握りの医師に傷つけられる患者家族がいるのも事実です。
そんな時、患者家族は「我慢をする」という事しか出来ないようです。
何故、「我慢をする」のか。
理由は、患者を人質にとられているかのような気持ちになっているからです。
・治療をやめられたらどうしよう
・治療の質を落とされたらどうしよう
・看護の質を落とされたらどうしよう
など、家族が入院病院に居てられない時間に、患者への対応が気になり、医師の機嫌を損ねたくないという思いが本音です。
そこで考えて欲しいのです。
本当に我慢をすることは良いことでしょうか?
治療は医師だけで行っているのではなく、看護師・SW・PTなど様々な方が関わっています。
とりわけ「看護師」「SW」は医師と患者・家族の間をとりもつ役目も担っています。
ぜひ
ドクハラとまではいかない場合でも、主治医の言動などに傷ついた場合は、
「担当看護師」
「看護師長」
「SW」に相談してください。
例えば
主治医にこのような言葉を言われ、私たちはこんな風に傷つきました。
看護師さん相談にのってください。
そして、私たちに出来ることはありますか?
最後に
私は「ドクハラ」にあった場合、我慢だけでなく「相談」という選択種もあることを知っていただきたいと思いました。
同時に、私たち患者家族は、懸命に救おうとしてくださっている
医師に対して、感謝の気持ちを伝えることを忘れていないかを考えていきたいと思いました。
がん家族セラピスト
酒井たえこ