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    言葉のお守り

    • 2017.05.31 Wednesday
    • 01:58
    私が書いた「がん患者の家族を救う55のQ&A」の中にこんなタイトルのお話があります。

    「頑張って」と言われてイヤな気分に。いけないこと?

    この言葉は、私が看病をしている時に実際に言われた言葉です。 言ったおばさんは、何気なく私に言ったんだと思います。


    でも私は 『頑張ってるのに、まだ頑張らなきゃいけないの!?』




    背中にズゥンと重りを乗せられた気分になりました。

    でも、別の日に他のお見舞いに来てくださったおばさんは、こう言いました。「たえちゃん、あんた良くやってくれてるね。お父さん嬉しいと思うよ」


    この言葉を聞いて私は「ああ、よかった。 私の看病は正しかったんやね」と安心しました。 この頃、いろんなことが不安でたまらなかったので、何気ないこの言葉に救われました。



    お見舞いの言葉は、刃もののようになったり、お守りになったりします。


    お見舞いに行ったときは 身構える必要はありませんが、お守りの言葉をかけてみるのもいいと思いませんか。



    「がん患者の家族を救う55のQ&A」 6月初旬より予約開始

    10年が経ち

    • 2017.05.16 Tuesday
    • 10:56
    今日はほんとに 独り言なんですが


    今年は「がん家族セラピスト」としても、「がん患者の看病サポート協会」としても大きく飛躍させて頂けているのが夢のようでもあり、やっと若葉が出てきた思いです。



    当初はこんなに色々な方に知ってもらったり、ボランティアメンバーという仲間と一緒に活動が出来るようになったりするとは思っていませんでした。



    私が「がん家族サポート」をやりたいと考えたのは、父ががんになり、看病を経て数年経ってからです。

    父が亡くなってから数年間、私は鬱になり苦しんでいました。


    その時思ったのが、「なぜ看病はこんなにも苦しく、今も苦しまなければならないんだろう。
    そして、この思いは私だけじゃないかも知れない」と、考えるようになり、一つの目標が出来たのです。


    それが、「がん患者の看病をしている人の背中をさする人になりたい」でした。






    思いが目標に変わってから私は、1人で勉強を始めました。

    さする人になるにはマッサージ師にならなくてはいけないと思ったからです。

    マッサージの学校のテストを受けるために、高校生の参考書を買って、どうしても自分でわからないところは大学生の家庭教師に来てもらって、勉強をしました。

    昼も、夜中も1人で勉強をしていました。

    そこから数年後、私はリフレクソロジストとして、ホスピスへボランティアとして行くようになります。


    その時も、チームで動いていたのにも関わらず、人が足りないのでまた1人で通っていました。



    そこからまた数年が経ち、今行かせてもらっている藤井寺の病院へボランティアとして行くことになります。



    でも、このあたりから私の活動を知り、話を聞きに来てくださる方や、相談に来られる方もぐんと増えてきて、
    やがては、ボランティアに参加してくれるメンバーも出来て「がん家族サポート協会」になったのです。





    10数年前はたった1人でやっていた行動が、今ではボランティアメンバーのみんなや、多くの応援者と一緒に「全国で当たり前なボランティア」となるべく、患者家族へのサポートが注目されてきました。


    看病をしている人の背中をさする人は、私以外にもたくさんいるのです。




    こんな日が来るとは思っていませんでしたが、実際にはそうなりました。
    だとすると、あと数年で「看病サポートは全国で当たり前な考え方」になるはずです。
    特別なボランティアではなく、看病をしている人の側にいる人が、当たり前に手助けをしてくれる世の中は、もうすぐやってきます。






    そんなことを夢物語ではなく、確信として思った今日の朝でした。







    がん家族セラピスト
    酒井たえこ

    奇跡と思い

    • 2017.05.15 Monday
    • 12:36
    【看護の日 そして】
    5/13にいつもボランティア活動で伺っている病院が「看護の日」イベントを開催され、私たちもハンドマッサージでお招きいただきました。


    朝からひどい雨だったのにも関わらず、たくさんの方がこられ、
    我々ハンドマッサージブースも、長蛇の列となり賑やかにさせていただきました。








    そんな看護の日にもう一つ嬉しいことがあったんです。


    数年間、(この方はがんではない)リフレをさせて頂いていた患者さんがいるのですが、その方がリクライニングチェアーに乗せられ、看護師さんとハンドマッサージブースに来てくれました。


    そしてその方が言うのです。 「酒井さん、今日会えてよかったわ。
    私、今週退院するのよ家に帰るの」 その言葉を聞いて無意識に、目から涙が吹き出してしまいしばらく喋ることができなくなりました。


    この方に拒否をされた日もありました。 一緒にテレビを見ながら、タレントさんの悪口を言って笑いあいました。

    テレビで高校野球を見ながら、一緒に応援をして騒いだときも、死にたいと言葉をもらされたときも、 いろんな日々の毎月数時間を一緒に過ごしました。



    この方が、家に帰れる。


    神様はいたんだ!と思いました。

    後で在宅コーディネートをされたSWと話しをしたら、SWは在宅と言っても問題だらけで一概に喜べた状態ではないと話していましたが、
    それでも私は、あの方が たとえ少しの間だろうとも、不自由な在宅生活だったとしても、自分の家でご飯を食べたり寝たり風を感じることができるのは、あの方の数年もの願いだったので、嬉しいのです。


    そして、たとえ在宅が途中でダメになろうとも、それはあの方の運命です。 でも今は一度でも自分の家に帰れることだけを素直に喜び噛み締めたいのです。



    私は常に、在宅が全てではないと言い続けていますが、でも本人が一度でも家に帰りたいと願うなら、たとえ数日でも帰らせてあげたい。
    でも、現実はずっとの在宅看護は無理な場合もあるということを踏まえての話しです。

    まだまだ在宅看護が簡単ではない現代において、 変更があることを覚悟する必要があると思います。


    問題は、在宅での生活ではなく、「一度でも家に帰った事実を感謝と希望にできるか」です。


    多くは、「家に帰らせてあげたい」「在宅看護をしないのは冷たいと思われそう」と感じている人がいますか、そうではありません。


    「一度でも、数時間でも家に帰ることができたら、まるもおけ。その時間を感謝と希望にして変化を受け入れることが大事」です。





    あの方は自宅に帰ったら、切られていないうどんを食べたいそうです。



    がん家族セラピスト 酒井たえこ

    出版の大変さ

    • 2017.05.08 Monday
    • 18:03
    【本を出版するという大変さ】
    私はこれまで、素人でありながら KADOKAWAでwebサイトを書かせてもらったり、関西テレビやJCOMテレビのお手伝いをするチャンスを、みなさまに頂いてきました。

    そこで、感じたのは 本は(メデイア)簡単には作れないということです。



    そして良いものを作るには、幾人ものプロの力が必要です。

    今年夏に販売される私の本にも、 「おふぃす・ともとも」さんが、かなり細かく打ち合わせをして私らしい表現を伝えられるようにレクチャーをしてくださっています。


    そして出版をしてくださる「ISN」代表、岩本さんは私の良いところを引き出そうと自由にさせてくれ、締めるところはプロである出版社がキチンとしたものにしてくださっています。


    まだまだいます、デザインを担当してくださる荒賀さんや広報担当者さん、校閲や印刷と、言えばきりがない多くの方々が作りながら 口揃えてこう言っています。


    「この本は良いです!自分の家族に読ませたいくらいの本当に良い本です」




    本の出版にシビアになっている出版業界において、作る側スタッフ全員が、こんなにも気持ちをこめて作れるものはそうそうありません。




    私は、そんな制作スタッフみなさまと出会えてラッキーです。幸せ者です。



    どうか、私の幸せが「がん患者を看病している人」達にお分けできますよう、願いを込めて 5月本制作の表紙デザイン打ち合わせにとりかかります。



    がん家族セラピスト 酒井たえこ 「がん患者の家族を救う55のQ&A」FBページ https://m.facebook.com/gankazoku/

    がんと家族と幸せについて

    • 2017.05.04 Thursday
    • 12:25
    昨日は「闘病記フェスティバル」で
    『辛い看病を 幸せな看病にする工夫』というお話しをさせて頂きました。


    癌になったら必ず不幸なんですか? 私はそうではないと思います。

    癌を患ったけれど、幸せな生活まで奪われたわけではありません。


    そもそも、「幸せな生活」って 宝くじで一億円を当てることでも、 世間の注目を浴びることではなく
    家族みんなで そろって食事をして「美味しいねぇ」って言いあえる時間や、
    一緒に散歩をして道に咲く花をみつけて「可愛いね」と言いあえる そんなささやかな日常が 「幸せ」なのではないですか。

    「がん」患者とその家族にも ささやかな幸せな生活は送れるんですよ。
    そのためには、思い出しましょう。 私たちがん家族が足りないものを。
    私たちがん家族に足りないものは、 「時間」と「心のゆとり」です。
    いつも病院のことや、生活のために せわしなく時間が過ぎ、イライラして 患者と向き合う時間もなくなって 患者の本心を聞く時間も足りなくなってしまう。



    そんな足りない「時間」と「心のゆとり」を 周りの人達に手助けをしてもらい 作っていきましょう。


    (ここから講演では 手助けをしてもらうコツ 看病のさしすせそ を説明いたしました)

    〜〜〜

    講演を聞きながら、時おり涙を拭く人もいて、 参加者の方々の 大切な家族への想いが深いことを感じました。

    そして、質問の時間では こんな感想を頂きました。
    『 今日のお話しを聞いて、私もいつもイライラして、患者とどう関わっていいかわからなかったのが、いつもといいんだと気づかされました。
    そして、自分1人で看病をしていて辛い時に、まりにどう手伝ってほしいかと言いことを伝えればいいか、まったくわからず、話の通りいつもイライラしていましたが、腑に落ちました。
    今日お話しを聞いてよかったです。」

    〜〜〜〜〜〜

    このような貴重なフェスティバルにお呼びくださった金井様、ありがとうございました。

    闘病記フェスティバル は 5/5まで開催していますので、いろいろな癌についての話を聞けるよい機会ですので、ぜひ。

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