今日はほんとに 独り言なんですが
今年は「がん家族セラピスト」としても、「がん患者の看病サポート協会」としても大きく飛躍させて頂けているのが夢のようでもあり、やっと若葉が出てきた思いです。
当初はこんなに色々な方に知ってもらったり、ボランティアメンバーという仲間と一緒に活動が出来るようになったりするとは思っていませんでした。
私が「がん家族サポート」をやりたいと考えたのは、父ががんになり、看病を経て数年経ってからです。
父が亡くなってから数年間、私は鬱になり苦しんでいました。
その時思ったのが、「なぜ看病はこんなにも苦しく、今も苦しまなければならないんだろう。
そして、この思いは私だけじゃないかも知れない」と、考えるようになり、一つの目標が出来たのです。
それが、「がん患者の看病をしている人の背中をさする人になりたい」でした。
思いが目標に変わってから私は、1人で勉強を始めました。
さする人になるにはマッサージ師にならなくてはいけないと思ったからです。
マッサージの学校のテストを受けるために、高校生の参考書を買って、どうしても自分でわからないところは大学生の家庭教師に来てもらって、勉強をしました。
昼も、夜中も1人で勉強をしていました。
そこから数年後、私はリフレクソロジストとして、ホスピスへボランティアとして行くようになります。
その時も、チームで動いていたのにも関わらず、人が足りないのでまた1人で通っていました。
そこからまた数年が経ち、今行かせてもらっている藤井寺の病院へボランティアとして行くことになります。
でも、このあたりから私の活動を知り、話を聞きに来てくださる方や、相談に来られる方もぐんと増えてきて、
やがては、ボランティアに参加してくれるメンバーも出来て「がん家族サポート協会」になったのです。
10数年前はたった1人でやっていた行動が、今ではボランティアメンバーのみんなや、多くの応援者と一緒に「全国で当たり前なボランティア」となるべく、患者家族へのサポートが注目されてきました。
看病をしている人の背中をさする人は、私以外にもたくさんいるのです。
こんな日が来るとは思っていませんでしたが、実際にはそうなりました。
だとすると、あと数年で「看病サポートは全国で当たり前な考え方」になるはずです。
特別なボランティアではなく、看病をしている人の側にいる人が、当たり前に手助けをしてくれる世の中は、もうすぐやってきます。
そんなことを夢物語ではなく、確信として思った今日の朝でした。
がん家族セラピスト
酒井たえこ