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    がんと、判断

    • 2017.04.24 Monday
    • 15:37
    昨夜から、我が家の犬が体調を崩し添い寝をして様子を見ています。

    そんな中ふと父親を在宅(通院)で看病をしていた時のことを思い出しました。
    患者が体調を崩した時、今病院へ連れて行くべきか(救急車も同じ)をかなり悩みました。 普通なら家族が体調を崩しているであれば、すぐ病院へと思われるでしょう。
    でも、がんを患っている家族は、度々崩しがちです。なのでその度に連れていくのは自分の仕事や生活がかなり脅かされるので、 今回は連れて行くべきか、すぐ良くなるものなのか
    でも、自分の判断が間違っていて悪い状態だとたらどうしようと、いつも悩みます。

    だから、私は「自分の判断が、もし間違っていても、悔やまないこと。そして、その判断で最悪なことになっても、自分を責めないこと」と心に強く言い聞かせていました。

    がん家族のみなさまの中には、私と同じく悩んでおられる方がいらっしゃると思います。
    だから、周りの方は決して「あなたの判断がわるいからこうなった」とだけは言わないでください。 だれにも正しい判断と、運はわからないのですから。



    がん家族セラピスト 酒井たえこ

    今日一日を 思うように過ごしたい思い

    • 2017.04.19 Wednesday
    • 20:34
    今日は病院ボランティアへ行ってきました(^-^)

    「今日一日を、過ごすことしか考えてない」 看病をしていたご家族が言ってくださった言葉です。

    ご主人の付き添いをしていた奥さまに「ハンドマッサージをさせていただきましょうか」とお声をかけると、すんなり「やってもらおうかしら」となり、椅子に座っていただき準備をしました。

    ハンドマッサージをしながら話しは盛り上がり、奥さまが自身も重い病気を患っている話しをしてくださると、ふと「酒井さんのご両親は?」と聞いてくださり「私の母も高齢で持病を持っていますが、あまり先のことは考えていません。今年、道端の花がきれいねと喜べたり、食べたい時にご飯が食べれればいいと思っています」

    すると、奥さまが「それ!わかるわぁ!! そうなのよ、うちもお父さんが突然入院になって、明日のことはわからないよね。 今日一日を思うように過ごしたいの。酒井さんの言ってること、一緒だわ」



    2人で温まった手を握りながら、ニコニコして、 奥さまがご主人に、「お父さん、私、手をマッサージしてもらっちゃったのよぉ」と、とても笑顔で言ってくれたのを見て、私まで嬉しかったです。



    今日、一緒に良い時間を過ごさせていただいて 良かったです。




    がん家族セラピスト 酒井たえこ

    病院レストランの食事は美味しくしてほしい

    • 2017.04.08 Saturday
    • 23:35

    いつも思うのですが、病院の中にあるレストランはあまり美味しくないところが多いですね。

    私が父の看病をしていたとき、病院で食べるものといえば

    おにぎり

    菓子パン

    サンドウィッチ

    そして、レストランの食事でした。

    簡単に食べられ、病院から離れなくても食べられる場所に限られていたので、こんなに偏った食事ばかりでした。




    看病をしている時は、病院にいるだけでなんだか食欲がなく

    本当は、食べるということを忘れるほどでしたが、それではいけないことに気が付きました。



    体力がなければ看病はできません。
    体力があれば気力も増します。



    そこで考えたのが、病院の中のレストランが美味しくなればいいな、ということです。


    例えば、定食にはサラダと お野菜の煮物がついていたり
    たっぷり量のサラダや、その場で作ってくれる野菜ジュース・野菜スープなど、
    看病している時に摂りにくいものを積極的において欲しいですね。



    考えだしたらとまりません!

    朝がゆセット なんてあったらいいですね。
    看病をしている人は不摂生やストレスで胃が痛いと訴えている方が多いように思いますから。


    あと、辛い時はなぜか温かい汁物が恋しくなるので
    豚汁などがあれば、身体の芯まで温まる気がしますね。

    これは、うどんとかじゃダメな気がします。
    理由はわからないけど、美味しいお味噌汁や、豚汁をフウフウして食べると落ち着く気がするのは私だけでしょうか。



    そして忘れてならないのが病院内のコンビニですが、
    ここには カットフルーツを少し安価で置いてほしいです。


    最近のコンビニではフルーツを見かけることもあるのですが、高くてあまり買いたくなるお値段ではないのが正直な気持ちです。



    しかも!パイナップルが多いと思いませんか?

    私がパイナップルが苦手だから気になるのかもしれませんが、
    先ほども出たように胃が弱っていることが多いのに、パイナップルは・・・


    バナナ・りんご・いちご・いよかん・なしなどの胃に優しいフルーツは置いてもらえないのですかね。




    最後に、味付けです。
    『薄味でお願いします』と、何度言いたくたっただでしょう。


    とある病院へ行った時の定食についていたお味噌汁は、何時間炊いたんだろうと思うほど濃くなっていたし、

    某有名病院では、なんと!カレーがまずかったのです。

    これにはゲンナリしてしまいました。


    別の意味で、食事の威力を見せ付けられたかのようです。





    私は病院側の「食べること」への意識の低さが、看病をしている家族への意識の低さに思えてなりません。



    病院がもっと地域の方々に信頼してもらうには、細やかな配慮と技術の確立だと思います。



    その細やかな配慮のなかに「食べること」はとても重要な位置を占めているはずです。



    自分のせいで無理をさせてしまっているんではないかと心配をしている患者は、
    家族がきちんとした食事を食べれているのを見て安心します。


    この安心も治療の助けになるのではないでしょうか。








    今後の病院レストランの内容に注目していきたいとおもいます。
    (ただ、少しずつ少しずつ、レストランの改善をされている病院も増えてきていることも事実です)







    がん家族セラピスト
    酒井たえこ


    支えたいと思い、鼻をへしおられた日

    私はボランティア活動をやろうと思った当初は、がん患者や、その家族の支えになりたいたいと思っていました。

    いや
    何かをしてあげたいと思っていました。

    でも「何かをしてあげたい」という気持ちは数年後みごとにへしおられました。

    今考えると、何かをしてあげたいという思いは、「〜をしてあげる」という上から目線ではないでしょうか。


    私はボランティアは同等だと考えています。
    サポートを受ける家族も、患者も、ボランティアも同等です。


    イメージは 頭の中に一本の線を引いて、私たちはその線の上でも下でもない状態ということです。



    以前ホスピスでのボランティアでこんなことがありました。

    その日看護師さんにピックアップされた方は、前にも一度リフレを受けてくださったことのある患者さんでした。



    「リフレのボランティアのものです」と声をかけながら病室へ入ると、ベットにスースーと寝息を立てて寝ている患者さんがいました。


    もう一度その患者さんに声をかけてみたのですが、返答がなく
    ぐっすり眠っていらっしゃるのかと思うほど穏やかに眠っておられました。


    実はその患者さんは、昨夜から緩和ケアを(意識レベルを下げ)受け眠ったような状態になっていたんです。



    私は患者さんの元気なお姿も知っていたので、その眠っている状態を見て少ショックを覚え、今、私に出来ることはなんだろう? と考えました。


    リフレを行っても患者さんは気持ちいいのだろうか?

    何かを語りかけても患者さんは聞いてくださっているんだろうか?



    何かをしてあげたくて来ているのに、目の前の患者さんに何もやってあげられることがないような気がして

    何もできない自分の無力さに涙が出そうになりました。


    そんなことを悶々と考えながら
    ふと患者さんの顔を見ると
    以前お目にかかった時のように、穏やかな表情で
    顔には明らかに血が通った肌の色をしていて、それが生きている証のような感じがして


    ハッとしました。




    今の私は患者さんに何もしてあげられないけど、今患者さんは確かに生きている。


    私は患者さんが生きている時間に一緒に過ごした人間であるということに気が付きました。


    そのことに気づいたので、ベット横にあったパイプ椅子をギィィと引き寄せ
    椅子に座り、患者さんのスースーという息を感じ、そして
    患者さんの手をにぎりながら、体温のぬくもりを感じました。


    そして、10分くらいじっとしてから病室を出ました。



    この日、私の何かをしてあげたいという思いあがった気持ちはへしおられ、


    私はこの患者さんが、今日、今確かに生きていた時間に
    一緒に同じ空間にいて、同じ時間を過ごした者であり、患者さんが生きていた証でいいんじゃないかと思うようになりました。



    それ以上でも、それ以下でもない、ただの「証」となる人間でいいんだ。

    こんなことを考えながら
    ホスピスの廊下を、患者さんの手のぬくもりが消えないように自分の手をこすりながら歩いていました。





    がん家族セラピスト
    酒井たえこ

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