スポンサーサイト

  • 2020.06.23 Tuesday

一定期間更新がないため広告を表示しています

  • 0
    • -
    • -
    • -

    私は「がん家族セラピスト」と申します。

    • 2017.02.26 Sunday
    • 23:47
    がん家族セラピスト 酒井たえこです。

    「がん家族セラピスト」という名を初めて聞いたという方が多いのではないでしょうか?


    それは、がん家族セラピストとは、私が作った新しい言葉だからです。
    (がん患者さんの看病をしている人のサポート協会)


    この言葉に最初はみなさんおどろかれていました。


    「なぜがん患者じゃなく、家族のセラピー(以後 支援と明記)なの?」 ほとんどの方が、こうおっしゃっていました。



    なぜなら、がん患者のための支援はたくさんあるのに、がん家族のための専門支援はほとんどないから、この聞きなれない言葉におどろかれたのです。

    いや、この言い方には語弊がありますね

    正しく言うと、がん家族への支援はあるけれど、そのほとんどは

    ・家族の不安を解消するために心理カウンセリングを受けましょう
    ・自分の生活も大事にし、リラックスしましょうという内容にかたよりがちです。

    これでは漠然としていて、家族がピンとこないと思います。




    私が考えるがん家族が必要としていることは
    もっとシンプルな悩みと、本人も気づいていない傷ついた心と、日本人の奥ゆかしさからきている問題の解消です。



    例えば
    ・愚痴をきいてくれる相手が欲しい
    ・お金の心配を解消したい
    ・このままの生活を維持していきたい
    ・担当医師の気持ちが知りたい
    ・患者とどう向き合えばいいかを教えてほしい(導いて欲しい)
    ・患者や家族の周りのひとの最善の接し方をしりたい
    ・幸せな看病がしたい
    ・この看病のやり方で正しいのかを教えてほしい
    ・将来の不安を解消してほしい

    このことから私が思う、がん家族支援で一番最初にやらなくてはいけないことは
    【まずは一人で抱え込んでいることに気を付かせる】ということです。



    さて、がん家族はこう考えている方がほとんどです。
    「私が辛いと思うより、患者が一番辛いんだから 私はもっとがんばらなきゃ」

    この言葉を聞いてハッとされる方は多いのではないでしょうか。

    私はこの言葉は間違っていると思います。


    患者が一番辛いと、だれが決めたんですか?

    家族も、とても辛いんです。
    大切な人が癌という 想像もつかない大きな病気になってしまい、
    もしかしたら悲しい将来が待っているんではないかと想像し、眠れぬようになったり
    患者の辛い姿を見るたびに自分の体がひきさかれそうなほど辛くなったり、
    自分の無力さに打ちのめされてしまう気持ちが
    辛くないとは誰にも言わせません。

    でも、悲しいことに
    日本人は 自分のことを心配したり、ケアーをすることに対して罪悪感をもち、1人で抱え込んでしまうようです。


    それではだめですよ。

    癌は患者だけ頑張ってもだめだし、家族だけ頑張ってもだめなんです。 二人三脚、患者と、家族が一緒に前を向いて癌生活を送らなければいけないのです。


    現代の癌は昔と違い、早期発見できるようになったり、治療の飛躍的な進歩のおかげで
    過半数の癌は不治の病ではなくなり がんと向き合いながら生活をおくる病気となりました。

    だから、癌と向き合えるように家族も自分の辛さに素直になれるような支援が必要だと考え

    私は「がん家族セラピスト」として家族専門の支援活動を行うようになりました。





    「あなたは一人じゃないですよ」と、多くの看病をしている方々にお伝えしていきたいと思います。

    がん家族からの看護師さんにお願いです。

    • 2017.02.24 Friday
    • 23:10
    先日大阪で、医師とがん患者さま向けの 講演会があり、代表の酒井がパネリストとして登壇させて頂きました。(o^^o)
    その講演会で医師からこんな質問を頂戴しました。

    質問 『私たち医師は、患者さまや、ご家族にもっと深い関わりをしていきたいと思っているのですが、 患者さまやご家族は、私達にどのようなことを求めておられますか?』




    この質問を改めて考えると 先ずは看護師さんに求めていることは、こんなことではないでしょうか。

    ■ 何度も同じ質問をしても、嫌な顔をしないでください。私達には病気のことは専門すぎて一度聞いても、なかなか理解しがたいことが多いのです。

    ■ そして、私たちの顔を見て笑顔をください。 看護師さんの朗らかな目や表情は天使のようです。

    ■ あまり私の親にタメ口をきくのはやめてください。ほどほどの関係は難しいですが「赤ちゃん言葉」で話しかけられているのをみると、家族は悲しいし、情けない思いでいっぱいになります。


    ■看護師さんの堂々とされている態度を見ると安心します。なんだかその態度だけでも特別な治療をして頂いている気になります。




    講演会で分かったことは、医師・看護師の多くはがん患者さまやご家族に、もっと寄り添った医療を施していきたいと思っておられます。

    それは、人が人を診るという基本の概念と信念から生まれてくるのではないでしょうか。

    そこで私たちがん家族は、医師の悪いところばかりをクローズアップするのではなく、医師との関係性をもっと気軽なものにすべく、「感謝の気持ち」と、「自然なコミュニケーション」を積極的にとっていく必要があるのだと気付きました。



    みなさんは どのように思われますか?


    がん家族セラピスト 酒井たえこ

    ホスピスで出会った奥さま

    • 2017.02.21 Tuesday
    • 09:38
    数年前ホスピスでリフレボランティア活動をさせて頂いていた時のことです。 (患者仮名 黒文字さん) (リフレとは、マッサージのようなものです)
    〜〜〜〜〜



    ある暖かい日の ホスピスにうかがった時のことです。
    看護師さんから、「今日は黒文字さんをお願いします、リフレを楽しみにしてはるから、よろしく〜」

    私は、そうなんですか、楽しみにしてくれてるとは嬉しいな、どんな人なんだろうと 軽い足取りで病室へ向かいました。

    トントン 「こんにちは、リフレボランティアのものです」
    患者さん(黒文字さんと呼ぶ)は、楽しみに待っててくれていたみたいで付き添っている奥さんも、ニコニコしながら「お父さん、待ってたリフレの人やで〜気持ちいいもんねぇ」と言いながら 支度をしてくださる。


    黒文字さんは 右手が動かせなくなっていて、言葉もはっきりとは言えない。
    動く右手をフリながら ゆっくり「足、好きやねん  ありがとう」「暑かったら 窓を開けてね」と、心優しい気配りもしてくれる。

    奥さんは  ずっとニコニコして、時々  黒文字さんの手を握りながら「お父さん、マッサージ好きやったもんねぇ」 と言われる。


    一瞬、「好きやったもんねぇ」  
    と言う奥さんの過去形にどきっとした。

    元気だったころは もっとふっくらして、奥さんおもいで、時々マッサージにも行かれたのだろう・・・ 今日は黒文字さんの好きなマッサージを足に、一生懸命させてもらいますよと気持ちをこめた。

    リフレをさせてもらっているあいだ黒文字さんは スースー気持ちよさそうに眠っておられ、リフレが終わってもゆっくり眠っていたので起こさないように、奥さんに 「奥さんも リフレをさせていただきましょうか?」と尋ねてみた。

    実は看護師さんから「奥様も とても疲れてはるから、やってあげてほしい」 とお願いされていたのです。

    奥さんは私の申し出に「嬉しい!!私もしてくれるの!」 と言いながら、私が施術しやすいように  大きな椅子を運んできてくれ、 「ここに座ってやってくれる?しんどくない?」と笑顔で支度をしてくれる。

    私は、 とても優しい奥さんの手をとり、ハンドリフレをおこなう。 ハンドリフレにはあまり使わないけれども、奥さんがラベンダーの香りが 好きだとおっしゃられるので、香りのついたパウダーを使うと、とても嬉しそうに笑顔で手をだして 「お願いしますね」とうっとりしていました。

    ゆっくりゆっくり  ハンドリフレを行っていくと、途中で黒文字さんが 起きて 「氷、水がほしい」水をほしいと言われる。

    奥さんはうっとりした顔から、先ほどまでのニコニコ顔にもどり 「はいはい、お父さん 氷がいるの  はいはい」奥さんは優しい手つきで氷を食べさせてあげてまた、イスに座りながら 手を差し出し リフレを再開させると

    「お父さんがこうなってるやろ、でも私  自分の両親も入院してるから、その二人も看病してるねん・・・なんでこんなに不幸なんやろう・・・」



    私「そうですか、辛いですねぇ・・・   私も 父と母を同時に看病していたので少し奥さんの辛さがわかる気がします」

    奥「そう、私以外にもいるんやね 辛いよねぇ しんどいわ・・・」

    私「はい しんどいですね。もし今日みたいに話をして楽になるようでしたらまた 来たときにでも 話をしてくださいね。
    私たちでよかったら・・・・・・  マッサージも言ってくださいね喜んでさせてもらいますからね。
    それに、看護師さんも心配されてましたよ」

    奥「そう、看護師さんも気にかけてくれてるの!嬉しいわぁ
    じゃぁ、またお願いしていい?」

    私「もちろんです♪」

    若干強めのハンドリフレを 奥さんはずっと、「気持ちいいわぁぁ」と言いながら ほっとされているようでした。


    がん家族セラピスト 酒井たえこ



    がん家族。冊子1000部達成!

    • 2017.02.20 Monday
    • 16:18
    「がん家族。」冊子は残り20冊となりました。

    みなさまの支援金で作らせていただいた「がん家族。」冊子1000部は、
    たった半年というスピードで全て配布し終わろうとしています。

    そして、「家族へのサポートがあったことを知れたことだけで、救われました」 とお言葉を頂くようになり、冊子制作の【1人でも多くの方に家族サポートがあることを知って欲しい。

    そして あなたは1人じゃないですよとお伝えしたい】という目標が1000部分、達成できました。



    ありがとうございます。 「がん家族セラピスト」酒井たえこ

    本の出版をまってくれているひと。そして涙。

    • 2017.02.14 Tuesday
    • 20:58

     

    今日、病院ボランティア活動に行く電車のなかで

    鼻水を出しながら泣いてしまいました、

     

    泣いてしまった理由は

     

    「がん家族の本」(仮題)の出版を待ってくださっている方からのメールを読んだからです。
    メールにはこう綴っていました。

     

     

     

    たえちゃんさんへ

     

     

     

    「がん家族セラピスト」なるものが存在すると知った瞬間、それだけで救われました。

     

    私の母が癌になり、癌の深刻な内容については母本人には告知していないこともあって、 特に家族にとってはいろいろありました。 治療では医師のすすめもあり、

    がんの知識を持たない私たち家族は 母を助けてあげたいと、抗がん剤に飛びつきました。

    ところが副作用がすごくひどく、母が抗がん剤をやめたいと言い、

    家族も賛成をしたものの、そのあとが大変でした。

    医師が不機嫌な顔を隠そうともせず、「もう、ほかに方法はないんですよ。 それでもいいんですかね?」という風に言ってくるからです。医師は告知の責任を果たしたまでで、悪気はなかったのかもしれません。

    でも、家族にしてみたら脅されたような気持になり、とても傷つきました。

     

     

     

     

    がんの問題そのものより、医師とのやりとりのほうで苦労をした気がします。

     

     

     

    古いタイプの母は医師に気遣い、抗がん剤をやめたいと口では言えないので、

    いろいろ試行錯誤し、ようやく抗がん剤をやめることができました。

    振り返ってみると なんだかおかしな話ですが、あの頃は、素人が抗がん剤を断るなんて、

    「恐れ多い」「クレーマーとかモンスターと思われるんじゃないだろうか」と思っていました。

     

    いっぽうで、「いやいや、やっぱり母の気持ちを尊重したいから間違っていない」と思ったり、

    「そもそも、よくも知りもしない抗がん剤に飛びついた自分たちが悪い。母にかわいそうなことをしてしまった」

    など、さまざまな思いが交差し、へとへとでした。

    今は療法を変え、体調の波はあるものの、なんとか家で暮らすことができています。

    人の命には限りがありますから、いつかは母もあの世へ旅立ちます。

    でも、家族で抗がん剤での治療方針について真剣に考え、母を支えた期間があり、

    母もそれを喜んでくれている事実が、将来母を見送った後、当面は悲しくても悔いが少なくて済む気がしています。

     

    最後に

    私たちは母の治療についていろいろ調べる中で、

    日本は欧米に比べて、がん患者や、その家族が何かとやりにくい環境にあると感じました。

    だからこそ、「がん家族セラピスト」の存在に大きな関心をもったのです。

     

    本の出版を 家族ともども楽しみにしています。

     

     

    Sより。

     

     

     

    Sさんのメールを読んで、いろんなことを思い出しました。

     

    私も、父が癌を患ったとき 一番信頼しなくてはいけない医師の言葉に「動揺」「不安」を抱くことがあり

    何を信用していけばいいんだろうと悩むことがありました。

    家族は、 ただ「患者を楽にしてあげたい」「効果のある治療を受けさせてあげたい」と願っているだけなのに、

    看病で直面することは治療の現実や言葉に振り回されることで、心がへとへとになってしまいます。

    そのうち、自分たちの無力さに思考が渦巻いてしまい

    何もかもが上手くいかなくなります。

     

    でも、看病をしていたある日 ふと気づいたのですが

    病院は敵ばかりじゃないかもしれない。

    寝ずの看病をしている私の体調を心から心配をしてくれた看護師さんや

    何度も説明を聞きに来る私に、最初はうんざり顔だった医師も、次第に医師のほうから声をかけてくださるようになったり、

    同室の方と励まし合えたりと、

    さまざまな 協力をしてくれようと手を差し出してくれている人たちがいるんじゃないかと気づいたんです。

     

     

     

    今思うと、その方々のおかげで

    最高の治療とはいえませんが、私たち家族が父にやってあげられる最高のことは出来たんじゃないかと思います。

    私たちが願ったのは、父が生きている時間を 人として生きさせてあげたいということでした。

    春には病室から桜を一緒に見て、時には車いすで屋上に行き 空を眺めながら父の故郷の話をしました。

    辛い病状の間に、そんな普通の時を過ごせたことで

    父が亡くなった後も、後悔が少なかったのかも知れません。

     

     

     

    ただ、協力をしようと手を差し出してくれている人に気づくためには

    家族の気持ちに 少しの余裕がないとだめなんです。

     

    だから、私は「がん家族セラピスト」として、看病をしている人に寄り添い

    心の窓を少し開けて 新鮮な空気を入れる役割を担おうとしています。

    そうすれば、家族が悩んでいる治療方針や過ごし方などは 

    自然なかたちで決断をできるようになっています。

     

     

    「がん家族セラピスト」なるものが存在すると知った瞬間、それだけで救われました。

     

     

    こう綴ってくださったSさんの言葉が、近い将来では 当たり前の世の中になるよう

    もっと頑張ります。

     

     

    そして、Sさんのお母様と ご家族が

    苦難より 幸せな時を多く過ごせますよう心から祈っています。


     

     

    がん家族セラピスト    酒井たえこ

    PR

    calendar

    S M T W T F S
       1234
    567891011
    12131415161718
    19202122232425
    262728    
    << February 2017 >>

    selected entries

    categories

    archives

    recent comment

    recommend

    recommend

    links

    profile

    search this site.

    others

    mobile

    qrcode

    powered

    無料ブログ作成サービス JUGEM