保健室の前の出来事

  • 2018.06.11 Monday
  • 23:02

JUGEMテーマ:がん全般



今日はお昼から「がん家族の保健室」があるため、資料やらハンドマッサージに使うオイルなどをカバンに詰めこみ、



会場のあるJR八尾駅まで自転車で行こうとマンションエレベーターにのりました。





どんよりした雲が空をおおっているけど、雨はなんとかもちそう。













エレベーターが1Fに着くと山口さんというおばあさんを見かけたので声をかけた。



(山口さんは仮名)





「山口さん、最近どう? 今日も息が苦しそうね」





「酒井しゃん、おひさしぶりです。自治会のお礼もまだ言われんですみましぇん」













こう私のことを「酒井しゃん」と呼ぶおばあさんは、同じマンションに住む



九州出身の山口さんといい、昨年の自治会で一緒に役員を務めた仲なのです。





山口さんは独居で癌を患いながらも、役員の仕事を自分でできるせいいっぱいのことは



やろうとしてくれるので、他の役員さんも山口さんが好きだったんです。



こんな山口さんをみんなはとても助け、会計さんなどは山口さんが無理をしないように



みんなに山口さんの体調を報告して、仕事の分担をできるようにしていたほどです。









そんな山口さんを最近見かけないなと思っていたら、今日出くわしたので話しかけてみると



今日3回目の抗がん剤治療のために入院しないといけなくなったので、



いまから電車で向かうところだと言う。









いつも病院へ行くのにタクシーだと高くつくから電車で行くらしい。



そして、せっかくご飯が食べられるようになったと思ったらまた抗がん剤治療が始まるので気力が無くなった泣きたい。











この2つのことを、酸素吸入を鼻から通してゼイゼイ息をしながらションボリ話すので、わたしは



泣けばいいよ、夜中にこっそり泣けばいいよ



会計さんもね ずっと山口さんのことを心配してたんだよ。



退院して体調が整ったら、役員のお礼を言いにきてよね まってるからさ。



一緒にお茶飲もうよ。



そんなことを言いました。











すると山口さんは言いました。



「はい、帰ってきます。お礼を言いにいきましゅ。」



私の腕をススっとさすってから、その手で酸素カートをしっかり握りなおして



駅へと歩いて行かれました。








追記
どこにでもあるようなこの日常会話を、皆さんはどう感じるのでしょうか?

へぇ と思う方も
明日は我が身と思う方も
将来はわからないのです。


ただ、自分が病気になり一人で立ち向かわなければいけなくなったら、あなたはどうしますか?



















がん家族セラピスト



酒井たえこ













































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