ドクハラについて

  • 2017.10.16 Monday
  • 15:25
【ドクハラについて】

先日地域テレビで「ドクハラ」についてお話しをさせて頂きました。


ドクハラとは、医師による暴言や振る舞いで、気持ちを傷つけられることです。


番組でお話しの後、視聴者の方からこんな感想を頂きました。

Aさま 『ドクハラ分かりますー。身内が認知症で知識のない医師にあたり、さんざんでした? 患者も知識が必要だなと感じています。』



案外多く感じているドクハラですが、実態は様々です。


ある方の場合は、末期がんのお父様の余命は本人には伝えないでと医師に伝えていたのにも関わらず、
医師はサラリと余命宣告をしてしまい、本人は気力をうしなったということがあります。

他には、わがままな患者に対し医師が「貴方にはもう治療がないんだから、大人しくしとけ!」と怒鳴ったという場合もあります。



多くの医師は、患者や家族の気持ちを考えながら、言葉を選び対応してくださっています。


けれど、一握りの医師に傷つけられる患者家族がいるのも事実です。


そんな時、患者家族は「我慢をする」という事しか出来ないようです。



何故、「我慢をする」のか。


理由は、患者を人質にとられているかのような気持ちになっているからです。

・治療をやめられたらどうしよう
・治療の質を落とされたらどうしよう
・看護の質を落とされたらどうしよう


など、家族が入院病院に居てられない時間に、患者への対応が気になり、医師の機嫌を損ねたくないという思いが本音です。


そこで考えて欲しいのです。


本当に我慢をすることは良いことでしょうか?
治療は医師だけで行っているのではなく、看護師・SW・PTなど様々な方が関わっています。

とりわけ「看護師」「SW」は医師と患者・家族の間をとりもつ役目も担っています。


ぜひ ドクハラとまではいかない場合でも、主治医の言動などに傷ついた場合は、
「担当看護師」
「看護師長」
「SW」に相談してください。


例えば 主治医にこのような言葉を言われ、私たちはこんな風に傷つきました。

看護師さん相談にのってください。 そして、私たちに出来ることはありますか?





最後に
私は「ドクハラ」にあった場合、我慢だけでなく「相談」という選択種もあることを知っていただきたいと思いました。

同時に、私たち患者家族は、懸命に救おうとしてくださっている 医師に対して、感謝の気持ちを伝えることを忘れていないかを考えていきたいと思いました。





がん家族セラピスト
酒井たえこ

著書が完成して思うこと

  • 2017.09.07 Thursday
  • 15:31
著書が完成して思うこと


完成したどころか、販売をしているので変なタイトルになりましたが、私が思うのは本はお守りになるということです。


▲著書「がん患者の家族を救う55のQ&A」


私が「がん家族」のことを本にしたいという理由の1つに、このお守りのような存在になると確信していたからです。



看病をしている時は「治療のこと」「お金のこと」「患者のこと」「家族のこと」「自分の仕事のこと」など様々なことを考えなきゃいけません。


そんな時に、素晴らしい言葉をかけてもらっても、様々な考えごとで押し流されてしまいます。


でも本という存在は、昼でも夜中でもふと何度でも見ることができます。


看病をしている時はその「ふと」見ることの出来る存在が、大きな力となることを私は自身の経験から感じています。

看病の忙しさで忘れても、ふと本を手に取ると自分の欲しかった言葉が書いている。
自分の近くには協力したいと思っている人がいる。

そんな風に思えると勇気になりませんか。



また、勇気はゆとりにも似ています。

・頼る勇気 ・見回すゆとり ・自分を大切にする勇気とゆとり



一冊の本がどこまで看病をしている人の心に留めてもらえるのか未だにドキドキしていますが、本を書いていてわかったことは、

この「がん家族55」を一緒に作ってくれた方々(出版社や編集者さん)は、私というより、がん家族のみなさんの役に立たてる本を出したいという思いで出版をしてくれていると、私は思います。


つまり、本を読んでくださった看病をしている人たちのことを想っている人は、沢山いるんですよということです。


在宅で病院で 「がん家族」の方々のお守りになれますように。




著書「がん患者の家族を救う55のQ&A」
酒井たえこ

著書へのおもい

  • 2017.09.07 Thursday
  • 14:41
私は重版出来を目標にしています。


▲著書「がん患者の家族を救う55のQ&A」


とうとつに書き始めましたが、私はこの夏にがん家族向けの本を出版しました。 この出版には私の夢が込められているので、出版するまでに3年もの時間がかかったのです。



みなさま、私の夢を聞いていただけますか?

みなさんに少し想像をしていただきたいのです。

シチュエーションは、この本が病院内の売店に置いています。
売店に来た看病をしている人が偶然手にとって初めて見る「がん家族」の言葉を知り、自分は1人じゃないのかもしれないと、思ってくれたら どんなに素晴らしいでしょう!!



私は病院で看病をしているひとに手にとってもらえる本を出して、文字で勇気付けたい。
そんな夢を持っていたんです。


かつて私もがんを患った父の看病をしていた時、病院内の売店にはよく行きました。
その時は、食べたい意欲もなく疲れた身体で、なんとなくマンガやジュースを買って、息抜きをしていました。


でも、そんな息抜きをしても、不安やしんどさは消えなかったのです。
それどころか、社会との孤立感は増すばかりで父の病状とは別の悩みで頭の中はいっぱいになっていました。


自分は社会から切り離されたような感覚。
自分の居場所は病院の中でしかないような感覚。


今ならそうじゃなく、社会は自分を分断していないことは理解できますが、当時はそんな風にしか思えませんでした。


かつて私がこんな風に感じ、孤独に悩んでいたことは、私だけにおこることでしょうか?


そうではありません。

誰しもが考え悩むことです。



だから私は文章で、「あなたは1人じゃないですよ」とお伝えしたくて本にしました。


本という存在は、看病している人がきっと「ああ、こんな風に思っているのは自分だけじゃないんだ」
「自分に目を向けている人は近くにいるかもしれない」 そんな風に思ってくださると願いながら200Pを書きました。




最後になりましたが重版出来を目標にしているのは、本を病院内の売店に置いて欲しいからです。

本を出版しても最初から病院内の売店に置いてもらえるわけではなく、 本に人気があって、誰もが欲しい本だと売店(オーナー様)に思っていただけて初めて、置いていただけるらしいのです。


もちろん、出版社の方は病院内の売店に置いてもらえるよう努力をしてくださっています。
が、私個人としての目標が「重版出来して、全国の病院内の売店様が置きたいと言ってくださる」ことが真の目標なのです。




本が「がん家族」のもとに行き、幸せな未来のためのきっかけになれることを願っています。



*重版出来とは、完売して再度本を増刷することです。 著書 「がん患者の家族を救う55のQ&A」 酒井たえこ



我が家へ帰れる患者さん

  • 2017.08.01 Tuesday
  • 11:22
【看護の日 そして】
いつもボランティア活動に伺っている病院の年に一度のイベント「看護の日」にハンドマッサージで参加させていただき、みなさんがとても喜んでくださり楽しかったです。


そしてこの看護の日にもう一つ嬉しいことがあったんです。

数年間、(この方はがんではない)リフレをさせて頂いていた患者さんがいるのですが、その方がリクライニングチェアーに乗せられ、看護師さんとハンドマッサージブースに来てくれました。


そしてその方が言うのです。 「酒井さん、今日会えてよかったわ。私、今週退院するのよ家に帰るの」 その言葉を聞いて無意識に、目から涙が吹き出してしまいしばらく喋ることができなくなりました。


この方に拒否をされた日もありました。 一緒にテレビを見ながら、タレントさんの悪口を言って笑いあいました。

テレビで高校野球を見ながら、一緒に応援をして騒いだときも、死にたいと言葉をもらされたときも、 いろんな日々の毎月数時間を一緒に過ごしました。



この方が、家に帰れる。

神様はいたんだ!と思いました。



後で在宅コーディネートをされたSWと話しをしたら、SWは在宅と言っても問題だらけで一概に喜べた状態ではないと話していましたが、 それでも私は、あの方が たとえ少しの間だろうとも、不自由な在宅生活だったとしても、自分の家でご飯を食べたり寝たり風を感じることができるのは、あの方の数年もの願いだったので、嬉しいのです。



そして、たとえ在宅が途中でダメになろうとも、それはあの方の運命です。 でも今は一度でも自分の家に帰れることだけを素直に喜び噛み締めたいのです。



私は常に、在宅が全てではないと言い続けていますが、でも本人が一度でも家に帰りたいと願うなら、たとえ数日でも帰らせてあげたい。 でも、現実はずっとの在宅看護は無理な場合もあるということを踏まえての話しです。



まだまだ在宅看護が簡単ではない現代において、 変更があることを覚悟する必要があると思います。



問題は、在宅での生活ではなく、「一度でも家に帰った事実を感謝と希望にできるか」です。

多くは、「家に帰らせてあげたい」「在宅看護をしないのは冷たいと思われそう」と感じている人がいますか、そうではありません。

「一度でも、数時間でも家に帰ることができたら、まるもおけ。その時間を感謝と希望にして変化を受け入れることが大事」です。

あの方は自宅に帰ったら、切られていないうどんを食べたいそうです。






がん家族セラピスト 酒井たえこ









昭和12年生まれの男性と看病

  • 2017.06.12 Monday
  • 21:22
とある大阪の病院ボランティアへ行くようになって2年になります。


その当初からハンドリフレを受けてくださっていた男性がいます。




奥さまが入院をしていたので、顔を見にほぼ毎日お見舞いに来られているこの方は昭和12年生まれ。

昭和12年といえば、日中戦争(支那事変)が勃発し、美空ひばりが産まれた年。


そんな年に男性は産まれたんだそうです。



いろんな凄まじい時代を生き抜き、家庭を持ち、子供は巣立って今、奥さんが入院しているので看病をする毎日です。




ハンドリフレの時に男性がリクエストする事があります。


家事をしてたら手が荒れるからクリームをつけてやって欲しい。




とおっしゃるので、ホホバオイルをたっぷり使って行うと、二重まぶたの目尻を下げて喜んでくださるのです。


「ああ、指先がしっとりしたです。」


そう言いながら、手をながめてまた喋りはじめます。



わたしは九州の生まれでしょ、だからね南の食べものが好きなんですよ。
今日も煮物を作ってきましたよ。

ええ、野菜は好きなんでね、料理しますよ。




奥さんの看病をしながら、料理を覚えたこの男性は、今は家事をなんでもできるようになり、最近では近場の銭湯に行くのを楽しみにしています。











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